山口県 山口市 の中澤です。
きのう、八王子の都立大学へ お米を300kg 送りました。
5月30日(土)に配られるはずです。
これです ↓
都立大コロナ対策学生生活支援プロジェクト@tmuagainstcovid

いま育てている お米の苗です。
いい天気です。
ここには 1,200枚くらい。

東京都の木 ですね。
5月で もう いわゆる銀杏が でき始めているんですよね。
僕は ”首大” になる前の頃、南大沢のキャンパスで7年ほど生活していました。野元先生の講義を受けたことはありませんでしたが、人文の友人から野元先生の取り組みを教えてもらい、僕はいま 山口県で田んぼ農家をしているので、在庫に余裕のあるお米を送ってみようと思いました。 先生に連絡したところ、今週 受けていただけることになりました。

(P:tomomi miyazaki 、以下3枚)
2kgという 小さな袋は手元に無かったので、10kgの袋を半分に切って、バイトのえりちゃんと エッサ ホッサ と150袋、、、慣れないもんで 3時間かかってしまいました。

1箱に2kgを12袋。
ギューギューです。
学生ホールの印刷室で B4 二つ折り 12ページを 400部 とか 作っていた日々もありました。21:10 夜の授業が終わってから、ニュータウン通りの酒屋へ燃料を買いに行き、それから作業を始めるので 当然 終電は すぐに行ってしまうんですよね。。
【 鍋で炊く 】
で、いまの学生さんは、炊飯器、
持っていない方も多いのかなぁと。
お鍋があれば ご飯は炊けますので、試してみてください。
まず 20分とか 水に浸して 給水させてください。そしたら お米より 6mmくらい多く水を張って、弱火と中火のあいだくらいの 火加減で 炊きます。火加減は さいごまで そのままで いいです。ラクです。
ただ、火を止めるタイミングを 匂いで判断するんです。
グツグツが終わって、湯気が 少なくなって、中の水分がなくなってきたな となったら、湯気の匂いを嗅いでください。湿っぽかった 匂いが、ちょっと お焦げ っぽくなってきたな、と感じたら すぐ火を止めます。
それから3分くらい フタを開けず 蒸します。
それから 蓋を開けて しゃもじやスプーンで ほぐす。
ほぐして 空気を入れると お米のつぶつぶが乾いて膜で覆われて、べちゃっと しなくなります。 完成です。
蒸すと、お焦げの部分は しっとりして、鍋にこべりつかなくなります。逆にカリカリが食べたい方は 蒸すのを 短かくしたら って感じです。
【 今回送ったお米 】
今回送ったお米は、コシヒカリとか ひとめぼれとか 名の通ったお米ではなくって、「恋の予感」という ちょっと 微妙な気分になる名前のお米です。
「恋の予感」は ここ最近5年ほどで 隣の広島県で どっさり作られるようになってきました。農家にとっては 作りやすくて、美味しい って言われていて、僕も作ってみて 食べてみて そう思いました。逆に これまで 作ってきた ヒノヒカリ が 温暖化(夏の高温)で バテてしまうように感じていたので、そだてる品種を変えた ということです。
今回送った 恋の予感 は、「減農薬」で作ったお米です。農薬 は 田んぼの生き物に悪い、カエルを食べる鳥にも悪い、水が流れて海にも悪い、お米を食べる人間にも悪い と思うので、使うのを 減らしてきました。
我が家の 恋の予感は、1回だけ 草を生やさない農薬(除草剤)を使う田んぼで穫れたお米です。
一般的には 除草剤のほかに、茎の汁を吸う虫や 米粒の汁を吸う虫を狙った 殺虫剤を使います。神経をおかしくしたり、脱皮できなくしたり、殺し方は いろいろです。あと 菌とか ウイルスに やられないようにする 殺菌剤も 多くの農家が使います。我が家では 殺虫剤と 殺菌剤は すべての田んぼで 使わないようになりました。
今回送ったお米、ときどき 黒い色のついた 米粒があるかもしれません。それは 細長い小さいカメムシが お米の粒に ストローを刺して お米の汁を吸った痕跡です。その黒い粒を つけないために、よその田んぼでは たくさんの農薬が使われていて、ミツバチが 最近激減する要因にもなっています。
カメムシはあぜ道の 雑草の中で暮らしつつ、お米が美味しいときだけ 田んぼに入る虫です。我が家は あぜ道を含めると、日比谷公園くらいの広さの田んぼを 預かっているので、多少は 虫や鳥の 健康に寄与できているのではないかって 思ってます。
人間さんは、香料とか 保存料とか 悪いもののたくさん入った 飲み物や 食べ物を いろいろ食べるので、お米だけ 減農薬や無農薬にこだわったところで、そんなに意味は無いっぽい ですが、、、、我が家の田んぼだけで一生を終える ミミズとか ミジンコもいるでしょうから、そう考えると まぁまぁ 自己満足に浸れて いい仕事だな と思っています。
【 都市生活は ほどほどに 】
僕が都立大を卒業した頃に、日本の人口の分布がですね、、、東京大阪名古屋の3大都市圏に住む人口がですね、、、日本の人口の半分を超えたぞ、、、と 新聞が書きました。
人口1億のうち、半分が、ほんの わずかな場所に 密集して 暮らしている というのは だいぶ 狂ってるな、、ガン、 うつ、 アトピー、 、いろんな困ったことが これからも 増えていく、深刻になっていく 一方だろうな、、、と思いました。
人間も動物のいち員 だという思いも 10代の頃からありましたので、、、、あまりに自然から離れた生活、土や海や山、そこに暮らす生きものと関わることから離れた生活をしていたら、、、動物ですから 不健康になるのは当たり前 だと。
そこで 自分の人生は その人口密集に加担しないようにしよう と決めました。
まえまえから、地方が好きで 主に東北をふらふら 旅していたんですが、旅じゃなくて 暮らそう と思ったわけです(結果 山口県ですが)。
それから20年、大都市の吸引はまだまだ続いています。
今回のコロナ、、大都市は辛いですね。
地方は のんびりしています。
我が家では、子どもが 家の周りで 12時間 遊び倒して 木登り上手になった、声が大きくなった、兄弟が仲良くなった、宿題やるときの集中力も増した、、、、いいことのほうが 多かったと思っています。
しかし 地方は仕事が無いだろう、、 、、と 皆さんおっしゃるんですが、仕事って「自分で 作る」って視点が も少し必要だと思うんです。就職氷河期世代なので 余計そう思うのかな。
ということで 都立大 現役の方々も、30才とか40才になったら、ちょっと人生シフトチェンジ、、、どこか 地方で 自分の「仕事おこし」をしたくなるような、そんな運びになったら いいな と。そのためにも20代は 大都市生活を大大満喫できるよう、元気に過ごしていただきたく、お米を詰めました。

13箱 お送りしましたー。
ながなが すいませんでした。
なかざわけんじ
★我が家は今、お米の売り先に困っている という感じでは ありません。ですので、お米を買って農家を支えよう! 的なのは いまは 大丈夫です。来週から田植え月間に突入します。
posted by おこめ at 05:02| 山口 ☁|
Comment(0)
|
日記
|

|