NHKスペシャルを3本見た
我が家のテレビは 子どもが ポケモン見るためにある 的な感じなので、僕はテレビ見ないのです。なので、今回のも スマホやPCで見た感じ。あれから10年、、NHKは 何を作るのか・・気になる季節。
1)「除染マネー」2021.3.10 22:00
事故の起きたあと、夏ころでしたか、テレビで ”除染” が始まりましたーー って 屋根の瓦を 雑巾で拭いたり、家の庭の裏の山の落ち葉を 熊手(山口では ガンゼキ ですね)でかき集めたりして 回収していく という、、、除染作業がテレビで流れましたね。当時 僕は「まーじでーー そんな ことすんのーーー」と思った。 放射能って そんなんで 落ちるのか???? と思ったけど、10年を待たずして 帰還がなされるくらいに 落ちたという。。。それは 逆に驚きでした。バカにしていた、反省。しかししかし、途方も無い作業、国家プロジェクトで 落ち葉かき、、、、、

この番組では、除染に 5兆円以上 注ぎ込まれつつあり、、担当したのは 巨大事業のノウハウのある国交省ではなくて 環境省 。ノウハウ無いから 実際に受注するゼネコン(大手建設会社)に じゃぶじゃぶ 金を吸い取られる ← 受け手 不足で 入札にならなかったからね。 で、そのまま 除染後の 復興工事も 受け手不足だから そのままゼネコンに 主導権握らる。ほんとの実働部隊となる 福島の地元企業にも お金が流れすぎてしまって、 その筋の人だけ お金じゃぶじゃぶ状態。 番組では、正義感&地域貢献で除染会社を立ち上げたという会社社長が、次第に 、、お金ジャブジャブで、高級車何台も買ってしまって 人が変わっていった様を描く。。。。という 昭和な結末。。。
いっぽうで、F1に最も近い 最も線量の高い地域は ここ最近やっと 除染に着手。なのだけど、膨らみすぎた除染費用を認識した国は 急に金を出し渋り、、、ある住民の 住みたい家の 家の周りの除染は一切せず、何mも手前の舗装道路までしか除染しないよ と国からの文書が図面入りで届く。ゼネコンじゃぶじゃぶとの コントラストは すごい。
一気に 除染縮小へ舵を切った理由を問う、、、顔出しインタビューで出てきたのは 政府関係者でもない、役人でもない、自民党の党内組織の担当議員だった。代議士から 要求をして 政府や財務省に丸め込まれる のではなくて、、、要求を出していく党内で すでに 抑制に入っているという。 そして 当の住民、、、道までしか除染してくれない、線量のまだまだ高い 自宅を前に、、 解体撤去して 家の周りも除染して れるものと 信じて10年、、 耐え忍んできたと思われる お父さんは、、、、、カメラに 震える声で 怒りを ぶつける。。。。なんとか 冷静をと 振る舞っているが、声が震えている。。きっと 手は 拳だったのではないか と思った。
= = = = =
「廃炉への道 2021」2021.3.14 21:00
まず、原子炉のほんとにヤバい部分の作業は計画より遅れている。そもそも 原子炉の中の状態をまだ まだ 把握しきれていないから、出されている ”計画” って 根拠薄いよね。。。。40年、100年で ここまで行けるって これまでは書いていたけど、最近の文書では → → → チェルノブイリのように ”石棺” とは言わないけど、覆って 数10年間「安全保存」を経て、、、最終的には、、 100年、、、300年 という文字も 見られるようになってきた。


「安全保存」って!

「300年」って!
後半では 、、、、
「四の五の言わずに 原発建てる前の状態に戻せ コラ!」的な、、← 団塊の世代が言いそうな論調は 一切 顔を出さず、、、 生まれた頃は既に原発があった世代は どんな思いでいるのか、、、、「忘れてはいけない事故の教訓として 原子炉を残していきたい・・」と表明する 高校生たちの ディスカッションが 映し出される。。
つづけて 40代とか 浜通り地域の若手経営者たちのチームも 、、現実に できることやっていこうと、異業種コラボとか 企画を打つとか、始めていると。

→ →
いろんな意味で 衝撃的でした。
美樹は この番組を見て 、、「日本 恥ずかしい」と言った。
さんざん原子炉増やして使いまくっておいて、廃炉とか ぜんぜんできないんやろ。ということなんでしょうね。
福島市内で育った知人はこの番組を見て、、、 「途方も無い」と。
彼女は 311当時も市内で勤めて暮らしていた。
いまは 自身は 都内に勤め、家族は 遡ったルーツの新潟へ。
福島市は新幹線の通る内陸で、F1のある 海沿いではないが、僕は3年前にドライブで通ったが いまだに 除染のを詰めた袋が ときどき 道の脇に 農地に 積まれていた。
僕の感想。。。この取材班は 調べを進めていくなかで、 「廃炉 無理じゃねーの」って思ったんだよね、きっと。 それを 真摯に 作品にしたんだと思う。いわゆる 石棺 も 選択肢かもしれないよ、、、と検討会の先生も言い始めたことに 焦点をあてたのは いいな と思った。
= = = =
そういえば もう1本
「私と故郷と原発事故」2021.3.9
アラフォーと思われる NHKのディレクターのお兄ちゃんが 1人称で 私は 僕は で 紡いでいく作品。僕は こういう 私小説ならぬ 1人称ドキュメンタリーが 大好きでね。福島の浜通りで 育った彼が、、これまで 10年で作った 浜通りで作った作品が、被災した当事者に 嫌な作品だったという感想しかもらえず、いったい 地元で育ったはずの 自分は どんなものを作ったらいいのだろう、、、というところから 始まる。去年復旧し全通した常磐線の普通電車で地元へ向かう画で 作品は始まる。幼馴染に もう東京の人なんだ と言われたり しながらも、彼自身にまつわる人を訪ね歩いて 紡いでいく、、、 見てて染み入る いい作品になったんじゃないかしら。

べつに 画の中に自分を映すかどうかは どっちでもよく、、むしろ 映さなくっても 1人称で 紡ぐ作品はいくらでもあるわけで、、、突き詰めれば 1人称な 語りにしなくっても、、、骨が削れるくらい その作品つくりに向き合えば 、もう死ぬかくらい 作品に注ぎ込めば それは 作った人そのものであるはずだから、、、、 このディレクターの兄ちゃん もっと 頑張れ! でしかないのだけど、ま、これで 1つ 大きくなったら 受信料 払ってる甲斐がある!!! そんな気分。
= = = =
この3つを見て、、
注ぎ込まれる国費とか、それに費やす時間とか、、、
これから日本は 人口縮小、それでもますます 地方から 都市へ 人口は吸い込まれ続けるから ジリ貧日本。
除染費用は 東電の株を売って賄うと決めているけど、株価は低調。このままでは 何兆円とか 国費投入必死よね。
廃炉は300年ね。それまで 日本国は あるのかしら。子孫代々 10世代くらい あとよね。考えられませんね。
= = = = = =
それで 先週の情熱大陸 2021.4.4
コロナで 肺がやばい患者さんに エクモをやる お医者さん。


心臓に管を入れ、汚れた方の血を体外に引っ張って 機械で 肺の代わりに 酸素を入れて 体に戻す。いやー まさか 心臓に管をぶち込んで 持ってくるんだなんて 知らなかった。これできる医者が まだまだ少ないんて。コロナ華やかかりし頃 、米国とか 自動車工場で エコモ大量生産だ、なんて言っていたよね。これも、、、ハード整えても やる人が来ない ってやつよね。病院作っても 看護師さん居ない。復興工事 発注しても やる会社が無い。
70代の人に コロナ対策防護服で バリバリのドクターが3人かかりで エコモやって、受け入れ病院へ 搬送。エコモしながら搬送するトラックも、このドクター小倉が 開発。いったい どれほど こんな ことに マネー つぎ込むのかしら、世界まるごとhow much!
原発処理も、コロナも、予防接種も、、、みんな 現場の人は、目の前の理想を追い求めてるけどね。それって、どこまで 行くの???
宮崎駿が これで最後って 作った 「風立ちぬ」。

太平洋戦争で たくさん作って たくさんあれした ”ゼロ戦” の飛行機を作る 設計する お兄さんの話。
目の前の 開発に 寝食を忘れて 空を飛ぶ飛行機に すべてを注ぐんだけど
たくさん 堕ちて 戦争に 負けて 命もたくさんね、、
コロナの下でいま、国立感染症研究所も 理想を求めて 一生懸命
でも 私たちいったい 何本 予防接種したらいいんか、
保存料 、水銀 、嫌なもの も あの 数ミリリットルに いろいろ入ってるんでしょ
どこまで あなたたちの 一生懸命に お付き合いしたらいいの???
予防接種も 除染も 廃炉も ただの 巨大 公共事業よね
国費は 国力は もつのかしら???
持たないと 思います。
そういうのを
「成り立たない !」って云うのでは。
僕の好きなCD
↓ 「成り立つかな?」
突然ダンボール(1981)
